Unique Melody MEST クワッドハイブリッド型 IEM 「MEST」 骨伝導ドライバー搭載の日本向けチューニングモデル 骨伝導ドライバー搭載し「空気振動」と「骨振動」二つの振動により音を届けるクワッドハイブリッド型 IEM MESTはデザインだけでなく、ドライバー構成まで全てにおいてユニークな個性を持っています。
複雑なデザインで光を乱反射させ様々な表情を見せるカーボンファイバーシェルに、ダイナミック型ドライバー、バランスド・アーマチュア型ドライバー、静電型ドライバーのほかに初めて骨伝導ドライバーを搭載したクワッドハイブリッド構成を開発しました。
通常のイヤホンと異なり、MESTは空気振動による「気導音」と骨を伝わる振動による「骨導音」の両方を使い音を届け、全く新しいユニークなリスニング体験を生み出します。
キャラクターの異なるドライバーを調和する多層圧電セラミックス骨伝導ドライバ Unique Melodyで初めて骨伝導ドライバーを採用した「MEST」には4種類の異なるタイプのドライバーが使用されています。
音色の特徴が異なるこれらのドライバーを用いて違和感なく自然なサウンドを作るため、様々な種類の骨伝導ドライバーを研究しました。
骨伝導ドライバーは振動をフェイスプレートからシェルを伝って耳に届けるため、ドライバーの大きさや取り付ける位置など様々な課題がありました。
何度も試行錯誤を繰り返し、たどり着いたのが外形が小さく軽量な多層圧電セラミックス骨伝導ドライバーです。
このドライバーをMEST専用に設計されたフェイスプレートに配置することで骨伝導ドライバーとフェイスプレートをより密着にし、ドライバーの振動を無駄なく届けることができます 複雑にデザインされたファイバーが様々な表情を見せるフルカーボンシェル MESTにはV3+シリーズに採用されたカーボンシェルを採用。
複雑にデザインされたカーボンファイバーが光を乱反射し、見る角度によって異なる表情を見せます。
強度も通常のアクリル筐体より高く、軽量です。
カーボンファイバーを使ったシェルを作るのは非常に難しく、通常のアクリル筐体よりも製造に時間がかかります。
Unique Melody では日々トレーニングを行い経験を積んだスタッフが手作業で一つ一つ仕上げています。
空気の流れを作ることで耳への負担を軽減させるエアフローチューブを採用 MESTには新しく金属製のエアフローチューブを設計し採用しました。
エアフローチューブにより、イヤホンを装着した状態でも耳道内に空気の流れができ、耳に入る空気圧を下げ、リスニング中にかかる耳への負担を軽減します。
またチューブ内フィルターにより空気量をコントロールすることで、耳道内と外部の圧力のバランスをとることができ、心地のいい自然なサウンドを生み出します。
Unique MelodyのコーポレートカラーでデザインされたDignis製オリジナルレザーケース 付属のオリジナルレザーケースは、「世界のすべての製品に素晴らしいスーツを着せてあげたい」というフィロソフィーを持つ、韓国Dignis社が手掛けました。
ケース内部には、持ち運び中にイヤホンの本体同士が接触し、傷が付かないよう、ギミックが施されています。
製品仕様 ■ 概要 ドライバー クワッドハイブリッド型 ドライバー構成 8ドライバー 5ウェイ Low x 1(dynamic), M id/High x2,High x2,Super High( 静電型) x 2, 骨伝導ドライバー x 1 周波数特性 20Hz - 55kHz 入力感度 116dB SPL/mW インピーダンス 16Ω イヤホン端子 Custom 2pin 端子 入力端子 3.5mmミニ端子 ケーブル長 約122cm 付属品 Dignis 製オリジナルレザーケース イヤホンケーブル クリーニングツール UM オリジナル・シリコンイヤーチップ 保証書(1年間) 意欲的な構成に、堅実なサウンド。
種類の異なるドライバーユニットが計8基も搭載されていながら、不思議とコンパクトに収まっていて(厚みはありますが)、なんなら小ぶりにすら感じられる装着感の良さに驚きました。
Unique MelodyはユニバーサルIEMにおいても装着感に定評がありますが、それは本機種においても健在です。
『クワッドハイブリッド』と聞くとどうしてもインパクトのある音をイメージしてしまいますが、予想に反して自然で素直な音質が特徴的。
帯域ごとの分離感はハッキリしてるのに、それが違和感にはなりません。
異なるユニット同士の音のつながりが非常に優れています。
特に骨伝導ドライバーに関しては、骨伝導ヘッドホンなどの独特の響きをイメージしていたので身構えていたのですが、意外にも「骨伝導が効いてるな〜!」という浮いた感じは全くありませんでした。
1音1音に耳を澄ませてみるとシャープな音像に感じるのに、全体の響きとしては不思議な柔らかさが同居していて、骨伝導ドライバーはフルレンジで全体を自然に支えてる感じなのかもしれません。
音場の広がり方も心地よく、残響も美しく抜けていきます。
また、BAと静電型による繊細な中高域の描写は流石。
UMらしい解像感の高さです。
低域もそこまで量感は無いながら、下の方までビシッとスマートに鳴らしてくれる、質感の立て方の上手さが感じられます。
キツい感じもなく、じっくり聴いていられる耳当たりの良さがあります。
意欲的なドライバー構成とは裏腹に、音作りとしてはかなり堅実。
色モノかと思いきやバッチリ主戦力になり得る、実力派のオールラウンダーな1本です。
【試聴環境】Astell&Kern A&norma SR25【試聴楽曲】Trip Trip Trip / ORESAMA(32bit/96kHz)Stand By You / Official髭男dism(24bit/48kHz)Mario Kart 8 / 『マリオカート8 オリジナル サウンドトラック』より(16bit/44.1kHz) 他【レビュー日:2020/05/28】 閉塞感とは無縁な音の広がり【試聴環境】PAW 6000【試聴アルバム】下村陽子「Kingdom Hearts Orchestra -World Of Tres- Album」「KINGDOM HEARTS Concert -First Breath- Album」CAPCON「MONSTER HUNTER WORLD_ICEBORNE ORIGINAL SOUNDTRACK」Linked Horizon「真実への進撃」「MAVERICK」シリーズを筆頭に、特殊な設計思想のイヤホンも多く手掛けてきたカスタムIEMメーカー「Unique Melody」より、またしても斬新なドライバ構成のイヤホン「MEST(メスト)」が登場しました。
「ダイナミック型」、「BA型」、「静電型」に加え、「骨伝導型」のドライバが使用されています。
骨伝導型ユニット単体のヘッドホンは「AfterShokz」などのメーカーが有名ですが、普通のカナル型イヤホンにハイブリッド構成用として採用するという例に関しては他に類を見ません。
全体のドライバ構成をざっくり説明すると、ローにダイナミック型、ミッド〜ハイにBA型、スーパーハイに静電型をあてた上で、フェイスプレート側に位置する骨伝導ドライバがそれぞれのドライバの繋ぎ目をまたぐように広い帯域をカバーしています。
また、骨伝導ドライバには「圧電セラミックス」が採用されているということのようですね。
このことから、実は2020年現在台頭しているイヤホン用ドライバ技術の多くがこの1つの筐体に詰め込まれているとも言えます。
そう考えると、なんだか集大成的なロマンを感じませんか?実物の「MEST」を手にしてみると、多種類のドライバを採用していることとは裏腹に、筐体は小型に設計されていることがわかります。
「MAVERICK II」など、従来のUnique Melodyのユニバーサル型イヤホンに近い大きさなので、様々な方の耳にフィットするかと思います。
音質について、「実は開放型のイヤホンなのではないか」と一瞬錯覚しかけるぐらいに音が広がっていくことが大きな特徴として挙げられます。
閉塞感とは無縁なサウンドですね。
ミドルからハイにかけての響きが特に豊かなため、ギターの音色がとてもかっこいいと思いました。
ちなみに、スネアを聴くと、さすがにドライバ間の繋がりのような部分は把握できます。
しかし、そこを骨伝導ドライバが巻き込んで唯一無二とも言える音の響き方に変えているので、欠点ではなくむしろ個性と感じられるのもポイント。
一方で、低域側に目を向けると、「MEST」はローエンドの量感が相当控えめなチューニングにされています。
低域がよく出る音源を普段から聴かれる方はすぐに気づかれるのではないでしょうか。
この特徴が骨導音による独特な響きをより際立たせている、ともとれますが、いずれにしてもここで好みが出そうですね。
楽器で言えばギター、ボーカルで言えば女性ボーカルが特に映える音作りなので、ポップスなどをよく聴く方にオススメしたい機種です。
是非ご検討ください。
【レビュー日:2020/05/29】
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ショップ | eイヤホン楽天市場店 |
税込価格 | 169,950円 |